水循環基本法フォローアップ委員会
水循環基本法フォローアップ委員会は、水循環基本法の基本理念が広く共有され具現化されることをめざして設置された委員会です。
水制度改革議員連盟の下部委員会として、水循環基本法のフォローアップや水循環基本法の周知と啓発、さらに健全な水循環の構築に向けた様々な活動主体のネットワーキングにより、幅広い主体の活動を一層推進させることを目的として活動していきます。
本委員会は、官民学の各分野から選出された21名の委員(2022年4月1日現在)で構成し、蔵治座長のもと幹事会と3つの分科会(広報戦略分科会・地下水分科会・基本計画分科会)により組織を構成されています。委員はいずれかの分科会に所属し、それぞれの専門分野や研究等の課題を活かして積極的に取り組んでいます。
座長の挨拶
水循環基本法フォローアップ委員会座長を務めさせていただいている蔵治と申します。
本委員会は、2014年3月27日に議員立法により成立した水循環基本法の基本理念が広く国民に共有され、具現化されることをめざして設置されました。
私は、第2期フォローアップ委員会の沖大幹前座長の後任として、2021年4月より3代目座長に就任いたしました。
第2期の委員会での議論内容を継承し、広報戦略分科会・地下水分科会・基本計画分科会を設置して、2020年6月の水循環基本計画の閣議決定、2021年6月の水循環基本法の改正を踏まえた活動をしていきます。
水循環基本法の前文では、水が人類共通の財産であることを再認識し、水が健全に循環し、そのもたらす恵沢を将来にわたり享受できるよう、健全な水循環を維持し、又は回復するための施策を包括的に推進していくことが不可欠であるとしています。
また、水循環に関する施策を総合的かつ一体的に推進するとしています。
この立法趣旨を踏まえ、フォローアップ委員会の幹事や委員の皆さん、内閣府水循環政策本部をはじめ、各省庁や地方自治体の方々が水循環基本法の基本理念の共有と具体化に向けて積極的に取り組んで頂けるよう、微力ながら座長として努力する所存です。
皆さんのご協力ご支援ご鞭撻をお願い申し上げます。
分科会の概要
広報戦略分科会
広報分科会は、水循環基本法フォローアップ委員会の活動を基に、水循環及び水循環基本法に広く関心を持ってもらうため、情報の発信やネットワーク作りなどに努力し、「水の日」をはじめとする既存の取り組みなどをとおして活動の活性化をしていきます。
広報戦略分科会の委員一覧
地下水分科会
地下水分科会は、これまで土地所有権に付随するものとして位置づけられてきた地下水を、国民共有の貴重な財産として公共性の高い水資源と位置づけ、持続可能な涵養・保全・利用を実現することを目的に、多様な利害関係者の連携と協働を基本に仮称「地下水法」制定の可能性を議論していきます。
地下水分科会の委員一覧
基本計画分科会
基本計画分科会は、水循環政策の道標となる水循環基本計画の進捗状況の検証や短期的と長期的な視点で水循環を深堀することによる課題点の「見える化」をめざして活動しています。さらに、健全な水循環の維持・回復を図るための水循環基本計画の次回改定時に向けて、提言など効果的なフォローアップができる機能を有した分科会運営に努めています。
基本計画分科会の委員一覧
これまでの活動及び経緯
2014年
3月27日 国会にて水循環基本法 成立
4月2日 水循環基本法 公布
7月1日 水循環基本法 施行
8月1日 水循環基本法施行後初の「水の日」
水制度改革議員連盟で、第1期水循環基本法フォローアップ委員会設置が承認される。
第1回水循環フォローアップ委員会 開催 (座長:高橋裕/東京大学)
2015年
4月15日 政府から水循環基本計画原案公表
2016年
2月24日 水制度改革議員連盟で、第2期フォローアップ委員会の設置が承認される。
3月22日
第5回水循環基本法フォローアップ委員会 開催 (座長:沖大幹/東京大学)
5月31日 広報分科会、基本計画分科会、地下水分科会活動を開始
11月29、30日 第1回拡大幹事会(第6回幹事会、福井県大野市)開催
2019年
9月27日 FU委員会が「水循環基本計画見直しに関する報告書」を議連代表へ手交
2020年
6月16日 水循環基本計画 閣議決定
3月12日 水循環基本法フォローアップ委員会より「水循環基本法への地下水関連規定の追加に関する報告書」(案)を議連代表へ手交
2021年
4月28日 第3期フォローアップ委員会の設置及び第37回水循環基本法フォローアップ委員会 開催(座長:蔵治光一郎/東京大学)
6月16日 水循環基本法の一部を改正する法律交付・施行